LGBTが「結婚」できなくて困ること

2019.11.05

弊社は、『B-marriage』という「ブロックチェーン婚」ができるサービスの公式リリースを控えております。これにはLGBTや国際カップルなど、結婚が法的に困難な方にも使っていただきたい思いがあります。最近よく話題になる同性婚問題について。

ではどうして「カップルたちは、『結婚』を必要とするのか?」

「同性パートナーシップ制度ではダメなのか?」

と考える人もいらっしゃると思います。

今回は、LGBTが「結婚」できなくて困ることをいくつか挙げていこうと思います。

結婚する事で与えられる事

「結婚」

わざわざ婚姻届を出しに行って結婚しなくても、一緒に暮らしたりできるのに、なぜ結婚をするの?そんな風に誰かに聞かれることってほとんどないですよね?

なぜ結婚をするのか?などもあまり考えたことないのではないでしょうか?

私たちは結婚をすることであらゆる権利や義務を与えられます。その権利や義務は2人を守るものでもあります。

まずはその権利や義務をみていきましょう。

結婚する事で与えられる義務

  1. 同居、扶助義務(752条)について
  2. 婚姻費用分担義務(760条)について
  3. 日常家事債務の連帯責任(761条)について
  4. 貞操義務(770条1項)について
  5. 未成年の子の監護義務(820条)について

1,同居、扶助義務(752条)について

夫婦は同居しお互い協力し合わなければなりません。夫婦共同生活を一方的に放棄することは許されない。しかし、相手が当該義務に違反したからといって強制することまではできない。

2,婚姻費用分担義務(760条)について

夫婦は、保有する資産や収入などに応じて、婚姻から生じる費用(婚姻費用)を分担する義務を負っています。収入の多いものは少ないものよりも多めに負担をするということ。

3,日常家事債務の連帯責任(761条)について

夫婦の一方が「日常の家事に関して」夫婦以外の第三者と法律行為をしたことによって負担した債務については、夫婦の他方が連帯して支払う義務を負うことになります。

「日常の家事」に関する法律行為とは、「個々の夫婦がそれぞれの共同生活を営むうえにおいて通常必要な法律行為」のことを指します。

そのため、不動産を購入したり、高級車の購入によって夫婦の一方が負担した債務については、一般的な夫婦共同生活において通常必要とは認められませんので、夫婦の他方としては、連帯支払いの義務を負わないということ。

4,貞操義務(770条1項)について

夫婦がお互いに性的純潔を保つ義務のこと。守操義務、誠実義務とも呼ばれています。

日本の婚姻制度は一夫一婦制をとっていますし、その実質は「性的に結合することによる人格的な共同生活関係」だと位置づけられているため、夫婦は互いに配偶者以外の者と性交渉を持つべきではないというわけです。

5,未成年の子の監護義務(820条)について

夫婦間に未成年の子どもがいる場合、親権者である両親は、子どもを監視する義務があります。

結婚する事で取得する権利

  1. 財産分与請求権(768条)
  2. 相続権(890条)

1,財産分与請求権(768条)

離婚時において財産が少ない方の配偶者は、財産が多い方の配偶者に対して、その財産を分与するよう請求する権利があります。

2,相続権(890条)

一方の配偶者が死亡した場合には、生存してる配偶者は、2分の1から4分の3までの範囲内で、死亡した配偶者の財産(遺産)を相続する権利が発生します。

などがあります。2人を家族として認められ国から様々な権利や保証など与えられますが、もし同性パートナーが事故や大病で病室で寝たきりになった時、「家族」と認められていないということで、その病室への立ち入りを拒まれたらどうでしょう?

LGBTが「結婚」できなくて困ること

医療面で、家族の意思を代行する権利がない。

緊急手術の同意書のサインや、面会謝絶になってしまった時も、家族関係ではない同性パートナーは原則サインも、中に入ることもできません。

ただし、本人があらかじめ同意しているなら、病状などの個人情報を第三者であるパートナーに伝えることなどができる場合もあります。

扶養控除などの税控除や社会保障が認められない

法律婚の場合は、片方の収入によっては、片方の所得から配偶者控除・配偶者特別控除などがあるが、同性の場合はたとえパートナーシップ制度を発行していても、税金面でも社会保障面でも独身と変わりません。

他にも同性カップルが2人で住む家を探す場合、「友達同士のルームシェア可能」な物件を探すことが困難な場合もあります。同じ姓を名乗れないことも悲しいことかもしれません。これら以外にもLGBTが結婚できなくて困ることというのは沢山あるでしょう。

まとめ

今回は、LGBTが「結婚」できなくて困ることについて記事を書かせていただきました。

少し前に観た映画で、同性パートナーの話がありました。片方が大病になり余命宣告を受けてから、彼女は年金をパートナーに保障するために残りの人生で戦い続けるという映画です。とても胸が熱くなった映画で印象に残っています。

同性婚に対しての日本の動きは、現在前向きと捉えて良いのかどうか、問題や意見など沢山ありますが、議論の活発化で、今後より良い社会になって欲しいと思います。